おしらせ

フランス、オクシタニー地方の旅では、思わぬところで日本の野草に似た花が咲いていたり、日本にはない可憐な花々をみたので、ここに載せます。
フランス、オクシタニー地方の旅は忘れへんうちに 旅編に記載しています。

2016/08/11

ソンクル湖から下り斜面に咲いていた花2


また別のところで写真ストップ。
道路のカーブの向こう側に開けた景色、右下には羊の群。
そしてこちら側には高山植物が咲いていた

186 不明 キク科
1本の茎に花は一つ

187 不明 キク科
1本の茎に花が複数

73 不明 キク科
この槍のような花の後、大きな綿毛ができているのは見たが、その花がこれだった。もっと大きな花だと想像していたのに・・・
それにしても、花に沿った萼がペン先か、肉食獣の爪のよう。すごい

188 不明 キク科
非常に花弁が多い。葉がわからないが、タンポポの類かな?
葉に切れ込みはない

189 мелколепестник キク科ムカシヨモギ属
『растения кыргызстана』の図版と同じ花

190 不明 キク科ムカシヨモギ類
横から見た写真。ちょっと違う種類のような、茎の色や咲き方が。でも、茎の色や葉の付き方からムカシヨモギ類には違いない

191 アポイアズマギクに似る キク科ムカシヨモギ属の仲間 高84

181 キジムシロの高山種 バラ科キジムシロ属 Potentilla fragarioides var. major

173 キバナノカワラマツバ(黄花の川原松葉)の類 アカネ科ヤエムグラ属 野160 Galium verum var. asiaticum

拡大

192 エゾルリトラノオ(蝦夷瑠璃虎の尾)に似る ゴマリハグサ科ルリトラノオ属 高山102 Pseudolysimachion 
日本のトラノオ属よりも葉が小さい
花穂は日本のルリトラノオのように長くならずに花は終わりそう

193 オドリコソウの高山種 シソ科オドリコソウ属
花は終わりかけているが、なんとふんわりとしていること

177 シソ科オオキセワタ属 Phlomis
添乗員金子氏の旅日記によると、地中海沿岸から、中央アジア、中国が原産地。ミントの香りが強いので、家畜は食べない。蜂蜜用の花として知られるという。

194 不明
なんとも奇妙な・・・
ちょっとはましかな

195 タテヤマリンドウ(立山竜胆) リンドウ科リンドウ属 高213 Gentiana thumbergii f. minor
タテヤマリンドウに一番近い
蕾は濃い紫なのに、咲くと青と白

196 八重咲きの黄色いケシ

133 不明 マメ科ゲンゲ属
半透明にも見える花弁の咲きが少しだけ紫に染まっている。
197のシオガマに似ているが別の種類

128 トモエシオガマ 高182 Pedicularis resupinata var. caespitosa
花の数が多い

197 シオガマの類
白い花弁に赤紫のクチバシ状突起。しかし、クチバシシオガマほどには尖っていない
全体に短い毛が生え、高山種であることを示す

198 黄色シオガマ 
トモエシオガマのように捻れてはいない。葉が高山種ぽく、ほとんど地面に咲いているみたい。

163 不明 マメ科 
大きさを比較するために

大型バスの町サリブラクに戻って来た。荷物の入れ替えの間、添乗員金子氏がまた、斜面に咲く珍しい植物を教えてくれた。
199 ラクダの薬草 キク科ヒレアザミ属
添乗員金子氏の旅日記は、キク科の越年草。茎は約1m。葉はアザミに似て鋸歯と棘があり、茎に沿下して翼となる。翼は縁に鋸歯があり、先は棘になる。5-7月、アザミ類に似た頭花をつけるという。
中央アジアや中東では、乾燥したところでも生えるトゲのある植物をラクダソウと呼んでいる。ラクダは食べても大丈夫らしいが、葉も花もこんなに痛そうなものは少ないのでは。
冠毛は多数でざらつくが、アザミ類とは異なり、羽毛状ではないという。
これのことかな
真ん中の臙脂色の箇所だけが花で、その周囲のトゲトゲと柔らかな綿のようなところは、花を保護するための部品?



         ソンクル湖から下る斜面に咲いていた花1

関連項目
ソンクル湖から

※参考文献
「山渓カラー名鑑 日本の高山植物」 豊国秀夫編 1988年 山と渓谷社
「山渓カラー名鑑 日本の野草」 林弥栄 1983年 山と渓谷社
「山渓ハンディ図鑑8 高山に咲く花」 清水建美編 2002年 山と渓谷社
添乗員金子氏の旅日記
「トルコの花」 岡田季代子 2008年 パレード
「растения кыргызстана」(キルギスの植物) РАРИТЕТ

ソンクル湖からの下り斜面で咲いていた花1

キルギスの主に高山植物の花を掲載しています。名前の分からないものがほとんどでした。
ほぼ日本で咲く花の図鑑を参考にしているため、名称を書いているものも、そのような花の種類程度のものです。
また、幾種類の花を見たのかを確かめるために、番号をつけています。ときどき若い番号になっているものは、前に見た時のものです。

ソンクル湖からカルマク・アシュー峠を越えて下りの道には、それぞれに様々な花の咲くお花畑があった。

最初の写真ストップは、紫の花の咲く斜面だった。黄色い花も多いが、
なんといっても丈のある植物なのでよく目立つ。
咲いていたのは

177 シソ科オオキセワタ属 Phlomis
添乗員金子氏の旅日記によると、地中海沿岸から、中央アジア、中国が原産地。ミントの香りが強いので、家畜は食べない。蜂蜜用の花として知られるという。
アラ・アルチャ渓谷で咲いていたフロミス・プラテンシスの高山種のよう。
花びらにまで綿毛が生えている

164 ミヤマタンポポまたはシロウマタンポポに似る キク科タンポポ属 Taraxacum sp.
昨日もソンクル湖へ向かう斜面で見た
タンポポとセリ科の花

129 クモマミミナグサ ナデシコ科ミミナグサ属 ハンディ347 Cerastium rubescens var. bifidum
カラコルスキー場でも咲いていた

178 オオウイキョウ(巨茴香) セリ科オオウイキョウ属 ト43 Ferula tingitana
『растения кыргызстана』では、人よりも高く育ち、黄色の花を咲かせている図版があった。まだまだこれから伸びるのかな。それともその高山種?

15 タカネマンテマ(高嶺マンテマ) ナデシコ科マンテマ属 高496 Silene uralensis
キルギスで咲いていたマンテマの中では、北岳で見たものに一番近い。

173 キバナノカワラマツバ(黄花の川原松葉)  アカネ科ヤエムグラ属 野160 Galium verum var. asiaticum
38はこの白花種かな
もう少し大きく写した写真はこちら

179 不明
特徴のある葉をしているが・・
アップするとシベが長い

道路下の斜面では、昨日見た高山種のアザミや黄色いケシなどが咲いていた。

162 シュマルハウセニア・ニュドランス キク科アザミ属
添乗員金子氏の旅日記によると、天山山脈の固有種という。
綿毛がいかにも暖かそう

4 タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露) フウロソウ属 高341 G. eriostemon var. reinii f. onei

180 キジムシロの高山種 バラ科キジムシロ属 Potentilla fragarioides var. major
花びらが5枚、3枚1組の葉などで同定
葉が厚い

181 黄色いケシ ケシ科ケシ属 高山 Papaver fauriel
リシリヒナゲシは日本固有種だが、この花は葉や花の開き方がよく似ている
ケシは花びらが4枚

182 ミヤマムラサキの白花種 ムラサキ科ミヤマムラサキ属 高194 Eritrichium nipponium

128 トモエシオガマ? 高182 Pedicularis resupinata var. caespitosa 
カラコルスキー場で見たよりも花びらが多い

183 トモエシオガマの白花種? 高182 Pedicularis resupinata var. caespitosa 
短い茎に花びらが密に、回転するかのように捩れてつく

184 不明
ありそうで見つけられない

185  ミヤマタンポポまたはシロウマタンポポに似る キク科タンポポ属 Taraxacum sp.
164とは葉の切れ込みが違うような


      ソンクル湖で見た花←     →ソンクル湖から下る斜面に咲いていた花2

関連項目
ソンクル湖から


※参考文献
「山渓カラー名鑑 日本の高山植物」 豊国秀夫編 1988年 山と渓谷社
「山渓カラー名鑑 日本の野草」 林弥栄 1983年 山と渓谷社
「山渓ハンディ図鑑8 高山に咲く花」 清水建美編 2002年 山と渓谷社
添乗員金子氏の旅日記
「トルコの花」 岡田季代子 2008年 パレード
「растения кыргызстана」(キルギスの植物) РАРИТЕТ