しんどい思いをして足を運んだところで見つけた可憐な花々。 急いで通れば見逃してしまうこともある。 また、いつも見かけるのに写真を撮り忘れる花もある。 そして、せっかく撮ってもピンボケのこともしばしば。 ソンクル湖畔にて、エーデルワイスの群落
おしらせ
フランス、オクシタニー地方の旅では、思わぬところで日本の野草に似た花が咲いていたり、日本にはない可憐な花々をみたので、ここに載せます。
フランス、オクシタニー地方の旅は忘れへんうちに 旅編に記載しています。
2016/06/23
アラ・アルチャ渓谷の花 日本の花に似たもの2
日本の花に似たものの続きです。
16 タカネミミナグサ(高嶺耳菜草) ナデシコ科ミミナグサ属 高489 Cerastium rubescens var.ovatum
5枚の花弁が途中で2つに割れて10弁に見える。『日本の高山植物』は、花弁は長さ0.7-1㎝で、中裂すると表現している。
17 名称不明 ミミナグサ属
タカネミミナグサよりも花弁の先に丸みがある。
種類が違うように見えるのだが・・・
18 エゾミヤマツメクサ(蝦夷深山爪草) タカネツメクサ属 高483 Minuartia macrocarpa var. minutiflora f. yezoalpina
エゾタカネツメクサよりも花弁の先が丸い
19 コバノコゴメグサ(小葉の小米草) ゴマノハグサ科コゴメグサ属 高177 Euphrasia matsumurae
花も葉もあまり開いていない。日本のコゴメグサは花弁外側に青い線は入っていなかったような・・・
20 ヤナギラン(柳蘭) アカバナ科アカバナ属 高310 Epilobium angustifolium
同書によると、基準標本は北ヨーロッパという。
日本のものは全体に赤紫だが、ここの花は部分的に白い。
蕾
先端にまだまだ蕾が出来て、どんどん高く、立派になっていく。
21 タカネオトギリ(高嶺弟切) オトギリソウ科オトギリソウ属 高332 Hypericum sikokumontanum
花弁が細長いので
22 キタダケキンポウゲ(北岳金鳳花) キンポウゲ科キンポウゲ属 高435 Ranunculus Yatsugatakensis ssp. kitadakeanus
葉が細いのでミヤマキンポウゲではなくキタダケキンポウゲにした。
23 アポイキンバイ(アポイ金梅) バラ科キジムシロ属 高363 Potentilla matsumurae
花弁の先が丸いが、切れ込みがありハート形をしている。葉が細いのでアポイキンバイにした。
24 タカネニガナ(高嶺苦菜) キク科ニガナ属 高134 Ixeris dentala ssp. alpicola
御嶽山で咲いていた花も図鑑のものも蕊が黒いが、残念ながら蕊の見える角度から写していなかった。
25 カンチコウゾリナ(寒地髪剃菜) キク科コウゾリナ属 Picris hieracioides ssp. kamtschatica
白馬で見た花は萼がもっと黒く、図鑑の花はずっと黒い。そして丈が短かった。
トルコのスメラ僧院で写した花はこの花のように、萼はあまり黒くない。
26 タカネタンポポ(高嶺蒲公英)? キク科タンポポ属 高138 Taraxacum yuparense
葉が写っていない。
27 オタカラコウでもメタカラコウでもなかった キク科の大きな植物としか言えない
28 オニタビラコ(鬼田平子)? キク科オニタビラコ属 野123 Youngia japonica
花の付き方が違うような・・・
29 エゾムカシヨモギ(蝦夷昔蓬) キク科ムカシヨモギ属 高81 Erigeron acris
アラ・アルチャ渓谷の花は、多くが日本のものよりも高い。
虫で花の大きさがわかる。葉が少し違う。
30 エゾムカシヨモギの白花種? それとも北アメリカ原産のヒメジョオン?
アラ・アルチャ渓谷の花 日本の花に似たもの1←
→アラ・アルチャ渓谷の花 日本の花に似たもの3
関連項目
アラ・アルチャ渓谷の花 日本にないもの
アラ・アルチャ渓谷
※参考文献
「山渓カラー名鑑 日本の高山植物」 豊国秀夫編 1988年 山と渓谷社
「山渓カラー名鑑 日本の野草」 林弥栄 1983年 山と渓谷社